テレビで見かける芸能人の特徴的な仕草を見て、「もしかしてチック症なのかな?」と気になったことはありませんか。チック症は、頻繁なまばたきや首振りなどの症状があり、大人になってからも症状と向き合っている方は少なくありません。
特に、複数の症状が長く続くトゥレット症候群を公表している芸能人もいます。中でも、ビートたけしさんの独特な仕草がチック症によるものなのか、その真相に関心を持つ人は多いようです。
この記事では、そんな日本の芸能人に関する噂や公表された情報を一覧で詳しく解説します。さらに、チック症と関連の深い発達障害やアスペルガー症候群、自閉症スペクトラムを公表している有名人についても深掘りしていきます。
また、汚言症を抱える方の実情や、軽度知的障害のある有名人の現状にも触れていきます。近年では、ご自身の子供が障害を持つことを公表している芸能人も増えており、その子育てや思いについても紹介します。
この記事を読めば、「チック症 芸能人」に関するあなたの疑問がきっと解消されるはずです。
チック症を公表している芸能人や有名人の一覧
テレビで見かける特徴的な仕草から、「あの芸能人もチック症なのかな?」と気になる方もいるのではないでしょうか。この記事では、自らチック症やトゥレット症候群であることを公表した日本の芸能人をはじめ、大人のチック症の症状やまばたきが気になる有名人、そしてビートたけしさんの噂の真相に迫ります。また、症状の中でも特に誤解されやすい汚言症についても解説していきます。
チック症やトゥレット症候群を公表している日本の芸能人
チック症は、本人の意思とは関係なく体が動いたり声が出たりする症状で、特に複数の運動チックと音声チックが1年以上続く場合はトゥレット症候群(トゥレット障害)と呼ばれます。近年、ご自身の経験を語ることで、同じ症状に悩む人々へ勇気を与え、社会的な理解を深めるために、チック症やトゥレット症候群であることを公表する日本の芸能人もいます。
ここでは、自ら公表したことで大きな反響を呼んだ芸能人の一人として、渋谷すばるさんをご紹介します。
渋谷すばるさん
元関ジャニ∞のメンバーで、現在はシンガーソングライターとして精力的に活動されている渋谷すばるさんも、チック症であることを公表している一人です。
渋谷さんは、ジャニーズJr.時代から、顎をカクカクと動かすような独特の仕草が見られ、ファンの間では長年「癖なのだろうか」と話題になっていました。この症状について、チック症ではないかという声も一部で上がっていましたが、真相は不明なままでした。
しかし、2020年に自身のInstagram(現在は投稿削除済み)で、チック症であることを告白しました。この勇気ある公表に対して、ファンからは「伝えてくれてありがとう」「すばるくんを見て、人の前に出る仕事ができるんだと希望が持てた」といった称賛と感謝のコメントが多数寄せられ、同じ悩みを持つ多くの人々を勇気づけました。
さらに、2024年6月には自身の公式X(旧Twitter)で、「近年稀にみる酷いHSP※とトゥレット出まくり」と、症状が出ていることを明かしつつ、続けて「自分らしく愛おしい」と綴っています。これは、彼が自身の特性を深く理解し、それらを含めて自分自身を肯定的に受け入れていることを示しており、多くの人々にポジティブな影響を与えました。
※HSP:HighlySensitivePerson(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、先天的に非常に感受性が強く敏感な気質を持った人のこと。
大人のチック症の症状がみられる芸能人とは?
チック症は、一般的に4歳から9歳頃の子どもに多く発症し、多くは成長と共に症状が軽快したり、自然に消えたりします。しかし、成人してからも症状が続いたり、一度治まっていた症状が再発したりするケースも少なくありません。
芸能界は、多くの人の注目を浴びる特殊な環境であるため、ストレスや緊張から症状が出やすいとも考えられます。そのため、テレビ番組などで見せる特徴的な仕草から「チック症ではないか?」と噂される芸能人は少なくありません。本人が公表しているわけではないため、あくまで噂の範囲ですが、ここではそういった声が上がっている芸能人を何名かご紹介します。
ビートたけしさん
お笑いタレント、映画監督として世界的に有名なビートたけしさんは、頻繁に首を傾けたり、肩をすくめたりする仕草が特徴的です。この動きは、彼のモノマネをする際の定番ネタとして広く浸透しており、もはやトレードマークのようになっています。
この症状の原因については様々な憶測があり、最も有名なのが1994年に起こしたバイク事故の後遺症で顔面麻痺が残ったためという説です。しかし、事故以前から同様の仕草が見られたという証言もあり、昔からの癖やチック症ではないかという見方も根強くあります。
チック症の症状の一つである「運動チック」には、まさに肩をすくめたり首を傾けたりする動きが含まれており、たけしさんの仕草はこれに当てはまるとも考えられます。本人が公表しているわけではないため断定はできませんが、彼の個性的な動きが長年にわたり多くの人々の関心を集めているのは事実です。
櫻井翔さん(嵐)
アイドルグループ「嵐」のメンバーであり、キャスターとしても活躍する櫻井翔さんも、チック症の噂がある芸能人の一人です。
特に、2006年から出演している報道番組「newszero」などで、緊張している場面において、通常よりもまばたきの回数が多くなったり、目をギュッと強く瞑るような仕草が見られたりすることが視聴者から指摘されています。こうした動きが、チック症の症状ではないかという憶測につながっているようです。
大野智さん(嵐)
同じく「嵐」のリーダーである大野智さんにも、チック症の噂があります。テレビに出演している際、まばたきと同時に右側の頬がピクッと引き上がるような、少し不自然な表情の変化が見られることがありました。
顔の筋肉が本人の意思と関係なく動くのも運動チックの症状の一つとされています。非常に繊細な性格であるとも言われている大野さんだけに、芸能活動のストレスなどによって、元々あった症状が悪化してしまったのではないかと心配するファンの声もありました。
長瀬智也さん(元TOKIO)
元TOKIOのボーカルで、俳優としても高い評価を得ていた長瀬智也さん。彼にも、顔を少し傾けてカクカクと動かすような仕草や、まぶたを強く閉じる癖が見られると指摘されています。
しかし、ドラマなどで演技をしている最中にはそうした症状が見られないことから、プロ意識の高さの表れだと感心する声も上がっていました。ジャニーズ事務所を退所し、現在は”表現者”として自由に活動されている中で、症状が良い方向に向かっているといいですね。
まばたきが特徴的なチック症の芸能人はいる?
チック症の症状として最も多く見られるのが、まばたきなどの「運動チック」です。テレビ番組などで見せる頻繁なまばたきや、特徴的な目の動きから「チック症ではないか?」とインターネット上などで噂されている芸能人は少なくありません。
ただし、ここで紹介するのは、あくまで視聴者やファンの間でそういった声が上がっているという情報であり、ご本人がチック症であると公表しているわけではない点にご留意ください。
嵐のメンバー(大野智さん・櫻井翔さん)
国民的アイドルグループ「嵐」のメンバーである大野智さんと櫻井翔さんは、二人ともまばたきに関連する仕草からチック症の噂が囁かれたことがあります。
大野智さんの場合、まばたきをする際に右側の頬がピクッと上がる癖があると指摘されています。この顔の筋肉の動きが、チック症の症状ではないかと捉えられたようです。
また、櫻井翔さんは、キャスターを務める報道番組「newszero」への出演時などに、緊張した場面でまばたきを鋭くしたり、目を強く瞑ったりする癖があると視聴者から指摘されており、それが噂に繋がりました。
芳根京子さん
女優の芳根京子さんも、バラエティ番組に出演した際、まばたきの回数が多いことからチック症の疑惑が浮上しました。
一方で、視聴者からは「演技をしている時はまばたきが気にならない」という声もあり、集中しているときには症状が現れないという特徴と一致するかもしれません。また、芳根さんは過去にギランバレー症候群という末梢神経の病気を患った経験があり、その後遺症としてチック症の症状が出ているのではないかと考える人もいるようです。
水川かたまりさん(空気階段)
お笑いコンビ「空気階段」の水川かたまりさんは、2021年のキングオブコントで優勝した実力派芸人です。
コントを演じている最中やインタビューに答えている時などに見せる、まばたきの多さや不規則な繰り返しが視聴者の間で注目され、「チック症なのでは?」という疑惑が浮上しました。
松田宣浩さん(元プロ野球選手)
元福岡ソフトバンクホークスで活躍したプロ野球選手の松田宣浩さんも、その熱いプレースタイルと共に、激しいまばたきが有名でした。
あまりの激しさに、ファンからは愛情を込めて「まばたきマッチ」と呼ばれるほどだったそうです。Googleの検索窓に「松田宣浩」と入力すると、関連キーワードとして「まばたき」が表示されるほど、多くの人が気にしていたことがうかがえます。しかし、このまばたきは極度の緊張が原因だったとされ、年齢を重ねるにつれて落ち着いていったという情報もあります。
ビートたけしはチック症だったという噂の真相
お笑い界のレジェンドであり、映画監督としても世界的に評価されているビートたけしさん。彼の「肩をすくめ、首をカクッと傾ける」という独特の仕草は、モノマネの定番ネタとして広く知られており、彼のトレードマークとも言えます。
この特徴的な動きが、チック症の一種である「運動チック」の症状とよく似ていることから、長年にわたり「ビートたけしはチック症ではないか」と噂され続けています。
しかし、結論から言うと、ビートたけしさん本人がチック症であると公表したことはなく、真相は不明です。この仕草の原因については、チック症説以外にもいくつかの説が語られています。
噂①:バイク事故の後遺症説
最も有名なのが、1994年に起こしたバイク事故の後遺症であるという説です。この事故で顔面神経麻痺を患ったことが、首の動きに影響を与えているのではないかと考えられています。
しかし、事故が起こる前から同じような仕草が見られたという証言も多くあり、事故だけが原因とは断定できないようです。
噂②:若手時代の事故や元々の癖説
事故以外にも、若手時代に番組の企画で行ったトランポリンで首を痛め、それが癖になったという説もあります。また、漫才ブームでブレイクする以前から、すでに同様の動きをしていたという昔からの知人の証言も報じられており、単なる昔からの癖である可能性も考えられます。
世間の認識と専門家の見解
チック症の症状を真似することは、通常は不謹慎な行為と見なされがちです。しかし、たけしさんの場合は、その仕草が彼の個性や芸風の一部として広く受け入れられ、多くの芸人がモノマネをしています。これを「彼がそれだけ多くの人に愛されている証拠だ」と捉える声がある一方で、「チック症の症状を笑いの対象にすること」に疑問を呈する意見も存在します。
チック症の症状には、まばたきだけでなく、たけしさんのように首を傾けたり肩をすくめたりする動きも含まれます。複数の説が存在し、本人が明言していない以上、たけしさんの仕草の真相はあくまで憶測の域を出ません。しかし、彼の存在がきっかけで「チック症」という症状に関心を持った人が多いことも事実でしょう。
汚言症を公表している芸能人はいるのか
結論から言うと、2025年現在、自らが汚言症(おげんしょう)であると明確に公表している日本の芸能人に関する情報は見当たりませんでした。
汚言症は、チック症やトゥレット症候群の症状の中でも特に誤解を受けやすく、社会生活を送る上で大きな困難を伴うものです。そのため、公表には非常に高いハードルがあると考えられます。
汚言症とは?
汚言症とは、自分の意思とは全く関係なく、突然、卑猥な言葉や攻撃的な言葉、社会的に不適切な言葉を発してしまう症状のことです。これは音声チックの一種で、特にトゥレット症候群を持つ人の中に見られることがあります。
本人は「言ってはいけない」と強く思っているにもかかわらず、衝動的に口から出てしまうため、強い自己嫌悪や罪悪感に苛まれるケースが少なくありません。周囲からは「わざと言っている」「しつけがなっていない」と誤解され、人間関係のトラブルや孤立につながりやすい、非常にデリケートな症状です。
汚言症への理解を訴える動き
芸能人が自ら公表した例はありませんが、この症状への理解を呼びかける動きは見られます。
例えば2024年3月、日本財団が公式YouTubeチャンネルで汚言症を抱える男性の日常を紹介し、大きな話題となりました。これを受け、アイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかさんは、自身のX(旧ツイッター)でこの話題に言及しました。
「最近話題になっている汚言症。汚言症を知らずに、街中でいきなり『ブス!』とか叫ばれたら正直腹が立つし怖いです」「自分の意思に反して、言ってはいけない言葉を叫んでしまうのは、なかなか理解されず相当生きづらいだろうなと思いました」「“知る”って大事だなと思います」(猪狩ともかさんのX投稿より)
猪狩さん自身は当事者ではありませんが、この発言は、症状について**「知ること」が偏見をなくし、当事者の生きづらさを軽減するためにいかに重要か**を示唆しています。
実際に、汚言症のある方が日常生活でどれほどの困難に直面しているかは、想像に難くありません。ある当事者の男性は、喫茶店で症状が出た際に通報され、警察沙汰になった経験もあると語っています。
このように、汚言症を公表している芸能人は確認できませんでしたが、社会的な認知は少しずつ広がりつつあります。私たち一人ひとりがこの症状について正しく理解し、もしそのような場面に遭遇しても冷静に受け止めることが、当事者にとって大きな救いとなるでしょう。
チック症と関連する障害を持つ芸能人について
チック症は発達障害の一つとして分類されることもあり、芸能界には自閉症スペクトラムなどの発達障害や、軽度知的障害と共に生きる有名人もいます。彼らの公表は社会の理解を深めるきっかけとなっています。さらに、くわばたりえさんや鈴木一真さんのように、自身の子供が障害を持つことを明かし、その経験を発信する芸能人も増えています。ここでは、チック症と関連の深い障害を持つ芸能人や、その子供たちのエピソードについて詳しくご紹介します。
発達障害(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)を公表している有名人
チック症は発達障害の一つとして分類されることもありますが、それ以外にも、自閉スペクトラム症(ASD)などの発達障害を公表し、その特性を活かして目覚ましい活躍を遂げている有名人も少なくありません。
彼らの勇気ある公表は、発達障害への社会的な理解を深めると同時に、同じ特性に悩む人々に大きな希望を与えています。
アスペルガー症候群と自閉スペクトラム症(ASD)について
かつて「アスペルガー症候群」と呼ばれていたものは、現在、アメリカ精神医学会の診断基準「DSM-5」において**「自閉スペクトラム症(ASD)」**に統合されています。これは、自閉的な特性がはっきりと分けられるものではなく、連続体(スペクトラム)として捉えられるようになったためです。特徴としては、対人関係やコミュニケーションの難しさ、特定の物事への強いこだわりや集中力などが挙げられます。
ここでは、自閉スペクトラム症(ASD)やアスペルガー症候群であることを公表、またはそのように診断されている有名人を何名かご紹介します。
米津玄師さん
大ヒット曲「Lemon」などで知られるミュージシャンの米津玄師さんは、20歳の頃に高機能自閉症と診断されたことをインタビューで明かしています。
以前から、他人が何を言っているのか理解できないことがあったり、バンド仲間とのコミュニケーションがうまくいかなかったりといった困難を抱えていたそうです。診断を受けたことで、長年の違和感の正体がわかり、納得がいったと語っています。彼の生み出す独創的な音楽の世界観は、こうした特性からくる強いこだわりや集中力が昇華された結果なのかもしれません。
栗原類さん
「ネガティブすぎるモデル」としてブレイクした栗原類さんは、8歳の時にアメリカ・ニューヨークでADD(注意欠陥障害)と診断されたことをテレビ番組で公表しました。主治医によると、自閉スペクトラム症の要素も併せ持っているとのことです。
栗原さんは、物の位置が少しでもずれていると気持ち悪く感じてしまったり、大きな音が苦手という聴覚過敏の特性があることも明かしています。自身の経験を綴った著書『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』は大きな反響を呼び、日本における発達障害への理解を深める一助となりました。
イーロン・マスクさん
電気自動車メーカー「テスラ」のCEOであるイーロン・マスクさんは、2021年にアメリカの人気コメディ番組に出演した際、自身がアスペルガー症候群であることを公表し、世界を驚かせました。
彼は、画期的な電気自動車や民間での宇宙開発といった壮大な事業を手掛けていますが、「そんなことを思いつくやつが普通のやつだと思ったのかい?」と、自身の特性をユーモアを交えて語りました。人とは違う感性やこだわり、そして興味を持ったことへの驚異的な集中力が、彼の革新的なアイデアの源泉となっているのでしょう。
スーザン・ボイルさん
イギリスのオーディション番組をきっかけに世界的な歌手となったスーザン・ボイルさんも、2012年にアスペルガー症候群であると診断されたことを公表しています。
それまでは脳に障害があると誤診され、コミュニケーションの難しさから長年いじめに遭うなど、苦しい経験をしてきました。診断を受けたことで、長年の生きづらさの理由がわかり、ホッとしたと語っています。彼女の美しい歌声は、多くの困難を乗り越えた末に、世界中の人々を魅了しました。
知的障害や軽度知的障害を公表した芸能人・有名人
チック症や発達障害とは別に、知的障害や軽度知的障害を持つことを公表している芸能人・有名人について関心を持つ方もいるかもしれません。
結論として、発達障害に比べて、知的障害や軽度知的障害を公表している著名な芸能人は非常に少ないのが現状です。しかし、障害のある当事者としてメディアで活躍されている方々はいます。
知的障害と発達障害の違い
まず、知的障害と発達障害は混同されることがありますが、医学的には異なる概念として扱われることがあります。
- 知的障害:知的機能の発達に全般的な遅れが見られ、日常生活や社会生活への適応が困難な状態を指します。
- 発達障害:自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)など、脳機能の発達の違いによる障害の総称です。発達障害の中には、知的障害を伴わないケースも多くあります。
このように定義が異なるため、公表される内容も一括りにはできません。
当事者として活躍する有名人
知的障害を持つ有名人の例として、NHKの番組『バリバラ』から生まれたドラマ『となりのマサラ』に出演した俳優のように、障害のある当事者自身がメディアで表現活動を行うケースがあります。彼らの活動は、知的障害を持つ人々の存在や日常を社会に伝え、理解を深める上で非常に重要な役割を担っています。
関連して語られる「サヴァン症候群」
知的障害や発達障害と関連して、「サヴァン症候群」という言葉が使われることがあります。これは、知的障害や発達障害がありながら、特定の分野(例えば記憶力、芸術、音楽など)において驚異的な能力を発揮する状態を指します。
お笑い芸人であり、画家としても非常に高い評価を受けているジミー大西さんは、ある特定の分野で天才的な才能を見せることから、サヴァン症候群の可能性があるのではないかと言われています。高校時代は野球のサインが覚えられなかった一方で、その色彩感覚や独創的な画風は専門家からも絶賛されており、彼の才能が突出していることを示すエピソードです。
自身の子供が障害を持つことを公表している芸能人たち
近年、自身の子どもが障害(発達障害やチック症など)を持つことを公表し、その経験や想いを積極的に発信する芸能人が増えています。
彼らの勇気ある告白は、同じように子育てに奮闘する親たちに大きな共感と励ましを与えると同時に、社会全体の障害に対する理解を深めるきっかけにもなっています。
くわばたりえさん(クワバタオハラ)
お笑いコンビ「クワバタオハラ」のくわばたりえさんは、3人のお子さんを育てるママタレントとしても活躍しています。彼女は、自身の長男がチック症であることをブログで明かしています。
ブログには、息子さんの鼻ならしや口を歪めるなどの症状に気づき、病院でチック症と診断された経緯が綴られています。また、同じくチック症の子どもを持つ母親から悩みのコメントが寄せられた際には、自身の経験を交えながら真摯に回答。息子の通う保育園の園長先生から「(チックの症状を)注意すると余計にひどくなることがあるから、見守ってあげて」とアドバイスされたエピソードなどを共有し、悩める親たちに寄り添う姿勢を見せました。
鈴木一真さん(俳優)
国内外で活躍する俳優の鈴木一真さんは、2025年に自身のインスタグラムで、息子さんが発達障害(自閉スペクトラム症)であることを公表しました。
鈴木さん一家は、息子さんが1歳の時にアメリカ・ロサンゼルスへ移住。当初は言葉を発していた息子さんが、渡米後まもなくして無口・無表情になり、かんしゃくを起こすようになったそうです。幼稚園の先生からASDの可能性を指摘され、公的機関で診断を受けたところ、わずか2週間後には専門的なセラピーを開始できたといいます。
インタビューでは、アメリカの迅速な支援体制や、具体的な療育についても語っています。例えば、子どもに何かをさせる際には、「やりなさい!」と命令するのではなく、「こっちとこっち、どっちをやる?」と2択にして本人に選ばせることで、スムーズに行動を促すテクニックなどをセラピーで学んだそうです。鈴木さんの発信は、海外での具体的な療育の実態を知る上で非常に貴重な情報となっています。
倉持由香さん(タレント)
タレントの倉持由香さんも、長男が自閉スペクトラム症であることを公表しています。自閉スペクトラム症は、こだわりが強い、感覚が過敏であるといった脳の働き方の違いによる障害です。倉持さんは、SNSなどを通じて息子さんとの日常を発信しており、その前向きな姿は多くのファンや同じ境遇の親たちから支持されています。
チック症の芸能人に関するまとめ
- 渋谷すばるさんはトゥレット症候群を公表し、自身の特性を「自分らしく愛おしい」と肯定的に捉えています。
- ビートたけしさんの首を傾ける仕草はチック症と噂されていますが、本人が公表した事実はなく真相は不明です。
- たけしさんの仕草の原因には、バイク事故の後遺症説や元々の癖であるという説など、複数の見方があります。
- 嵐の大野智さんや櫻井翔さんは、特徴的なまばたきからチック症ではないかという噂があります。
- 元TOKIOの長瀬智也さんも、顔を傾ける独特の癖からチック症の可能性が噂されていました。
- 女優の芳根京子さんやお笑い芸人の水川かたまりさんも、テレビ出演時にまばたきが多いと指摘されています。
- 意思とは無関係に不適切な言葉を発してしまう「汚言症」を公表している日本の芸能人は、現在のところ確認されていません。
- チック症は発達障害と関連することがあり、米津玄師さんは自身が高機能自閉症であると診断されたことを明かしています。
- モデルの栗原類さんも発達障害であることを公表し、その経験を綴った著書は大きな反響を呼びました。
- 海外では、実業家のイーロン・マスクさんがアスペルガー症候群であることを公表しています。
- 知的障害や軽度知的障害を持つことを公にしている著名な芸能人は、非常に少ないのが現状です。
- 画家としても活躍するジミー大西さんは、その突出した才能からサヴァン症候群の可能性があると言われています。
- お笑い芸人のくわばたりえさんは、自身の長男がチック症であることをブログで公表し、子育ての経験を共有しています。
- 俳優の鈴木一真さんは、息子が発達障害であることを明かし、アメリカでの具体的な療育体験について発信しています。